2009年9月27日日曜日

リニューアル


今週は日本がシルバーウィークのため仕事がいたってヒマだった。銀行も休みで経理系の仕事もなければ、校正を申し込んでくるお客さんも少ない。余裕があったので、昼休みを利用して郵便局に行った。妹にインド服を送るためだ。いつも行っているアプナンバザールの郵便局は、初めて行ったときにはかなりショッキングなものだった。とにかくボロボロなのだ。しかも窓口業務が2階にあって、裏口のようなところから上がっていく。こんな人目につかなくていいのかと不思議になるほどだ。そのアプナンバザール郵便局が1か月前から工事をしており、今回行ってみると、窓口が1階に移動していてかなりリニューアルしていた。しかもすごい行列。これは1時間待つな、と判断して並ぶのを断念。土曜日の朝に延期した。そして今日、土曜日、以前土曜日の朝9時半ぐらいに行くとそれでもすごく待たされたので今回は営業開始時間の8時きっかりを目指した。しかし、インド。朝8時からなんてあいてるはずがない。郵便局があくまで外で待つのはイヤだなぁーと思いつつ8時ちょっとすぎに郵便局に着くとあいている。しかも人がパラパラと並んでいる。目的の奥から2番目のカウンターを見るとおじさんが1人並んでいるだけだ。思わず”Great!”とつぶやいて、そのおじさんの後ろに並ぶと、窓口には係員がいない。どうもまだ到着してないらしい。誰もいないの?とおじさんに聞くと、ガスの支払いだーと言ってるようで請求書を見せてくれた。英語は通じないとみた。待つこと15分。係りの見覚えのあるおじさんが、普通のお客さんと同じ入口から入ってきた。結局15分待ったけれどいつもよりはるかに待ち時間が短く無事妹あてに荷物を送ることができた。そしてこれもいつもの通り、荷物を送る際に記入が必要な用紙をもらう。(次に送るときのため)いわゆる何が入っていて、いくらの価値があるか記入する紙で、日本やアメリカだとシールになっていて、郵便局でまとめてもらうことができるが、このアプナンバザール郵便局では1枚ずつしかくれない。しかもインドでは普通のコピー用紙で、同じことを2回記入しないといけないうえに、記入後は自分ではさみで半分に切って1枚をのりづけする。めんどうだ。。。送付先住所、送り主住所、内容物名、コスト、そしてサイン。このA4コピーも、もう何百回とコピーされているようで英語もよく読めない。毎回もらうのは面倒なので5枚頂戴。というと5枚も?と言われた。毎回もらわなくて済むように5枚ほしいと言うと、自分でコピーしたらいいよ。と言われた。そんなんでいいの~~~?できればエクセルシートでつくりなおしたいぐらいだ。今度から名前と住所を記入してからコピーすることにしよう。ずいぶんインドの郵便システムにも慣れてきた??
送ったインドのお洋服はこちらでMumbai Oyofuku


先週日曜日はイスラム教徒のラマダンが明け、月曜日はイードという、イスラム教徒がラマダン終了後にお祝いというか家族でおごちそうを食べる日だ。だからかどうか、イスラム教徒の同僚は休みが多い。そして水曜日にはイスラム教徒のファイザさんがイスラム教徒の代表的なビリヤニ(インドの炊き込みごはん:写真は2kg分)とイスラムのデザートを会社でみなにふるまってくれた。そういえば、エルビラもかなえちゃんもイスラムの料理はおいしいと言っていた。なるほど、チキンビリヤニ、おいしい。そしてなんといってもデザート、インドバージョンフレンチトーストといった感じのデザートがおいし~~~っ!デザートおかわりしてしまった。またしても食いしん坊ぶりを発揮。。。。
しかし、Vashiオフィスのイスラム教徒の人はこのラマダンで3~4Kg痩せたらしい。普通は痩せたりしないんだそうだが、、、私の隣の隣の机で仕事をしている女性はラマダンのあいだ日中はもちろん何も食べないし、水も1滴も飲まない。朝4時に起きて食事をとり夜日が暮れるまで何も食べないし飲まないんだそうだ。そういえばヒンドゥー教徒のおじさんもたまには食べないほうがいいよ。と言って、食事をとってない日があったっけ。。。かなえちゃんに教えてもらったのだが、イスラム教徒の妊婦さんと子供は例外で日中食事をとることができるらしい。しかし、子供のころからの習慣とはいえ、約1か月ものあいだ何も食べない(日中ね)なんて大変だ。よくできるなーと感心する。そういえば、フランス人のイスラム教徒のルームメイトは夏のラマダンが一番つらいと言っていた。フランスでは夏、日が暮れるのが夜遅い(22時くらい)からだ。きっと大変だったろう。無事に乗り切ったかな?
 
写真は上から、リニューアルした郵便局。そしてラマダン明けのビリヤニとデザート。そしてメディカルチームのRuchita.アメリカの大学を出ているお嬢さんでいつもおしゃれだ。いつも笑っていてかわいい。

2009年9月20日日曜日

かなえちゃんち


今週も忙しかったので料理をする時間もなかった。おかげでインド料理ばかりを食べていたらビタミン不足か、口の横が切れてきた。忙しくてランチを食べるヒマもないと言うと、エルビラがランチを食べる時間ぐらいなんとかしろ、10分でいいからこっちにきて食べろと言ってくれる。おかげで食いっぱぐれることもなく毎日過ぎていった。どちらかというといつもより多く食べたような気がする。さすがの食いしん坊ぶりだ。クニからの日本食も届いてさっそく、とんこつ熊本アベックラーメンを食べたし、、くにこさんありがとう!


先週の土曜日はムンバイ唯一のお友達、かなえちゃんのお宅にお邪魔した。かなえちゃんちはエルビラと同じ地区のボルブリにある。私のアパートからリキシャで40分ぐらいのところだ。だんなさんは建築関係の仕事をしているし、かなえちゃんは洋服のバイヤーをしているので趣味がいい。こんなにかわいい家はムンバイ初だ。
かなえちゃんと初めて一緒にお買いものに行ったのはいつだっけ。。。2月ぐらいかな??とにかくおしゃれで洋服のお店をいっぱい知っている。初買い物ではリキシャの中、コーヒーを飲みながら、ごはんを食べながらよくおしゃべりをした。どっぷり落ち込んだときはいろいろ話を聞いてくれるし、ご主人もかなりおもしろい人でかなえちゃんちは楽しい。そうそう、前のアパートで家の中で雨が降ったとき またしてもチャレンジ~???は約束のお買いものに行けなかったのに、「インドだからしょうがないよ~」と慰めてくれたっけ。かなえちゃんは3月に出産をひかえている。いろいろとインドの病院事情をきくと驚く。インドでは出産入院は4日らしい。で、食事つき、食事なしと選べるそうだ。そして何よりも驚いたのが検査は他の診療科と共通で老若男女を問わず検査室はひとつらしい。
現在病院を探し中ということだがそろそろ見つかったかな???インドでは両親、おじいちゃん、おばあちゃんまで一緒に暮らしているのが普通なので出産後も家族が面倒を見てくれるから入院期間も短く食事有りとなしと選べるようだ。あと赤ちゃんをお風呂に入れる時にベビーバスとかあるのか聞いてみたら、使う人もいるけれど普通はお母さんが座って両足のスネに赤ちゃんをのせて洗うらしい。そしてその後マッサージをして赤ちゃんをきつく布でくるむと子宮の中と同じ感じでよく眠れるそうだ。へぇーーーーっ!日本とはかなり様相が違うけれど、がんばってかなえちゃん!! 
写真はランチに作ってくれたハムサンド。レタス、トマト、パプリカ、卵、ハムにキューピーマヨネーズ。おいしー。写真を撮ろうとしたらオリーブをつけてくれた。2枚目は夜の手巻き寿司。おなかいっぱいかなーと思っていたけどぱくぱくいただきました。かなえちゃん、すごくおいしかった!ごちそうさまでした!3枚目はおしゃれなかなえちゃん。タウンで。


このまえCEOがモンスーンが終わったよ。と教えてくれた。なるほど気温が上がってきたし、真っ青な空だ。これでカビや見えない虫から解放される。今年は雨量が少なくムンバイの水ガメの湖は先週の新聞で70%の貯水だそうだ。とにかく3月までの水は大丈夫ということだが、4月5月の暑い時期はどうするんだろう。モンスーンの時期以外1滴も雨が降らない。とにかく今年のモンスーン初期には100年ぶりの少雨と言われていたけれど終わってみると少雨予想よりは多めに雨量があったようだ。しかしインドだけでなく雨が均等に降らない。記憶に新しいところではトルコで大雨による甚大な被害があった。世界各地で均等に雨が降ってくれるといいのに、うまくいかないもんだ。地球温暖化がすすんでいるということか。しかし、インド(ムンバイの一部しか知らないが)、排気ガスはすごいし冷房も寒いぐらいにきいている。もう少しCO2削減に本腰を入れて取り組まないといけないなぁと思う。たっこん、パラグアイはどうなの?エコな活動って多い?京都議定書なんてみんな知らないよねぇ。そもそもパラグアイって京都議定書に入ってるのかな?はてインドは????

3枚目の写真は青空床屋。モンスーン中でだーれも(店?の人も)いなかった。

2009年9月14日月曜日

Potluck lunch!!


どこの国に行ってもおいしい食べ物というのは皆の感心の的だ。インドではほとんどカレー味じゃないか!と思うけれど、これがなかなか奥が深い。いわゆる日本人が思うカレー味というのはたぶん、こちらのマサラ味だと思われる。このマサラ、日常の野菜やお肉、魚の料理からサンドイッチ、デザートに紅茶と幅広く使われている。もちろん、同じマサラではない。肉用マサラ、野菜用マサラ、紅茶マサラ、サンドイッチマサラ、何がどんな風に違うのかわからないけれどとにかくカレーの味としか表現できない日本人にはカレー味、とひとくくりになってしまう。

 いままでいろんなカレーを食べてきたけれど一番のお気に入りはエビか魚のカレー(エビと魚は一緒のカレーにはならない。フランスのブイヤベースみたいにいろんな魚介類が入ったカレー味料理はまだ見たことがない)。魚系のカレーには酸味のある味になる。どうもこの酸味が私にとってクセになる味のようだ。たぶん、魚介が好きだからかもしれない。チキンやマトンのカレーには酸味が入らないから違うマサラと具材なんだろう。そしてデザートのお気に入り、Dahi Papdi chad. 甘いヨーグルトにスパイシーなマサラとジャガイモ、玉ねぎ、コリアンダー、プリ(おせんべいのようなスナック)、タマリンドが入っている。なんとも不思議な組み合わせだがおいしい。
 そんな奥の深いカレー味のインド料理、各家庭で味がものすごく異なる。ベジタリアン、ノンベジ、どれも家庭の味はおいしい。インド人スタッフもおいしい食べ物には興味津々だ。メディカルライティングチームのラシカが「チキン照り焼きが大好き!」と言ったのがきっかけで、皆でもちよりのランチ、Potluckをすることになった。ラシカはチキン照り焼きのために木曜日は食事を控えて、4kmのジョギングをこなして金曜日のランチに備える(ラシカは現在ダイエット中で厳しい食事制限をしている)。それぞれに思い思いのメニューを考えて楽しみのランチ。どれもこれもおいしい。とくに、ベジのスタッフがつくってきてくれたインドのパンのようなもの。(ハートマーク)これが絶品だ。いままで食べた同じものの中でも特においしかった。あとはチキン、野菜のごはん、そしてYukiさんの里芋コロッケ。そしてあま~い、インドのスィーツ。お腹いっぱいで午後の仕事がはかどらなかった。

 
やはり、おいしいものを食べると家族、友達にも同じものを食べさせたいと思う。いつも日本食の話になると、同僚たちにあー、あれも食べさせたいなー、これも食べさせたいなーと思う。食のバラエティからいっても日本はすごいと思う。野菜も種類が豊富だし、肉も魚も海外に比べておいしい。確かに素材だけで考えるとインドは安くておいしい。季節のものしかないので旬のものを食べるということもポイントだ。でもインド人同僚が日本のものを食べておいしい。というかは疑問だ。いわゆるインド味ではないものを作ってランチに持っていき、味見に皆にわける。すると、たまに味がない。と言われる。スパイスが利いてないからだ。こちらでは基本的にカレー味の料理をチャパティといわれるピタパンのようなトルティヤのようなパンで食べるので基本的に料理の味が濃い。なので私が作る麺料理だったり、ごはんは味がないと言われるわけだ。チキン照り焼きははっきりとした味なのでうける。ということは、日本で日本食を食べさせても味がないと言われるかもしれない。そういえばエルビラはアメリカンフードは味がない!と言っていたっけ。確かに、アメリカンフードで懐かしくなる味はあまりないけれど、サンフランシスコの近辺のレストランでまた行きたい!と思うお店もあるし、オーガニックのチキンはまた食べたい。
 小さなころから慣れ親しんできた味はそれぞれ違うけれど、いつもおいしいもの発掘のアンテナをはって、出されるものは味見して、いろんな食べ物をどこにいても楽しんでいたいと思う。めったに試食を断らないのでいつもだれかが何かを食べさせてくれるしね。いろんな家庭の味があっておいしい~


写真は上2枚がPotluckランチの一部、3枚目がエルビラとルチタ。4枚目はラシカ

2009年9月6日日曜日

ガニーシャ神


今週木曜日はお祭りのフィナーレだった。去年は確か日曜日が最終日だったのでこんなに人出があって賑わっているなんて知らなかったけれど今年は平日だったためオフィスからの帰り、かなりの人込みに驚いた。リキシャも車も少ないし、オフィスそばのショッピングモールも閉まってる。こう言う時こそ稼ぎ時ではないのか?と思うがそれだけみんなこのフィナーレに入れ込んでいるに違いない。博多山笠の全員参加版みたいなノリだ。せっかく仕事が少し早く終わったので買い物に行きたいところだったけれど、きっと近所のスーパーは閉まっているだろう。しかし、かなりの人が海にむかって歩いている。渋滞もないのでとりあえずアパートに戻って、蚊よけのクリームを塗り、歩きやすい服に着替えて表の人込みに混ざった。あちこちで食べ物や飲み物がふるまわれているようでいたるところに行列ができている。音楽もすごい。とりあえず海に向かう道を人込みにまぎれて一緒に歩く。家族連れが多く、赤ちゃんもおしゃれしている。男の子同士で手をつないで歩いていたり、(こっちではフツー)とにかく大勢の人が海を目指して歩いているのはちょっと異様な光景だ。途中、写真を撮ったり、ビデオを撮ったり、、。車も少ないし、人が多くて電飾もハデなので明るくて楽しいし、いつも暗くてデコボコな道もこれだと歩きやすい。

そしていつも驚くのが、インド人に「写真撮ってもいい?」と聞くと必ずOK!と、にっこりポーズをとってくれる。しかも撮り終えると「Thank you」と言ってくれるのだ。こっちがThank youだよ~と思う。子供たちもカメラが大好きだ。カメラを構えると手をふってこっちこっちと言ってくる。写真は上から、以前住んでいたエリアのセブンバンガローズ。いたるところにこのゲートが建てられ、電飾、音楽がすごい。各自治体というか、博多山笠風に言うと各「流れ」によって音楽や食べ物、電飾とそれぞれやっているようだ。そして海に向かって行進しているトラックに乗ったガニーシャ神。このガニーシャ神を撮ろうとして待っているときに写真を撮らせてもらった親子。お母さんの言うとおり踊りのポーズをとってくれたおしゃれちゃん。そして現在住んでいるフォーバンガローズの舞台。(その自治体の偉い人?がしきりに何か話している。特に踊りが披露されるわけではない)とにかく人と音がすごい。


2週間ほど忙しかったのでほとんど料理をせず、買い物にも行かなかった。なので昨日、土曜日にセブンバンガローズに夕方買い物に出かけてみた。虫さされでドクターを紹介してくれたヨーグルトやさんのところに行き、ラッシーを買っていると、今日はドサ(インド版クレープ)はいい?というのでうーん、今日はドサはいいや。と言ったにもかかわらず、マイソール?辛くないのもできるよ。とかなり強引に勧めてくる。少しお腹がすいてきたところだったし、土曜日の夜だしな、料理しなくてもいいか、とやっぱりマイソールの激辛ドサを注文した。すると今度はここで食べていけ。という。いやー、どうせ1人で食べきれないし、手洗いたいし、と思っていたらまたもや強引にForHereにしている。テーブル、イスなんてないお店の前だ。みんな立って食べている。しょうがない。そのへんの塀に座ってドサを食べた。顔をすぐ覚えられるからか、ドサ作りのおじちゃんも具をたくさん入れてくれてサービスしてくれている。とにかく1人で食べきれない。やっぱり最後の1切れを残してお持ち帰りにしてもらう。すっかりお腹いっぱいになったけれど、激辛だったので甘いものが食べたい。デザートに近所のアイスクリームやさんでライチアイスを食べてすっかり満足。しかしまた食べ過ぎて苦しい。。。また洋服の試着で腕がひっかかるかもしれない。。。気をつけないと。。。



インド版クレープ、Dosa